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第54回日本職業・環境アレルギー学会総会・学術大会

ご挨拶

会長 相良 博典
昭和大学医学部内科学講座 呼吸器・アレルギー内科学部門 主任教授

会長 相良 博典
昭和大学医学部内科学講座 呼吸器・アレルギー内科学部門 主任教授

 日本職業・環境アレルギー学会に関わる皆さま、大変お世話になっております。第54回日本職業・環境アレルギー学会総会・学術大会の大会長を拝命し、2024年5月25日と26日の2日間にわたり東京で開催する運びとなり、鋭意準備を進めております。
 学術大会のテーマは「環境が知らせるアレルギー疾患の本質」とさせていただきました。アレルギー疾患の本質を理解し、その背後に潜む要因を明らかにすることは、本学会の使命の一つですが、同時に、この大会を通じて、環境がアレルギー疾患に及ぼす影響をさらに深く掘り下げ、最新の研究成果と実務の知識を共有し、未来のアレルギー対策につなげていきたいと考え本テーマに決定しました。
 アレルギー疾患は、現代社会において増加し続ける健康問題の一つです。増加の一途をたどるアレルギー疾患に対する国家的対策プロジェクトの基盤として、平成26年(2014年)6月、アレルギー疾患対策基本法が公布されはや10 年が経とうとしています。本学会発足のランドマークともいえる職業環境におけるアレルゲン暴露による喘息の発症をはじめ、日常臨床でしばしば遭遇する気道感染に伴う喘息増悪など、環境と喘息の関連は枚挙にいとまがありません。また、2020年以降の新型コロナウイルス感染症によって、マスクの着用や社会的距離の確保など新たな生活様式や感染予防策が導入され喘息をはじめ慢性呼吸器疾患の増悪は減少し、改めて喘息コントロールにおける環境の重要性が浮き彫りになりました。困難な時代の中でも新たな知識と経験が芽生えています。是非、本学会を新たなエビデンスと最善の実践を確立するためのプラットフォームとしてお役立ていただきたいと考えております。
 コロナのパンデミック以降、オンラインあるいはハイブリッドでの学会が定着しつつありますが、現地でのface to faceの議論や交流は学会の醍醐味であります。現地参加してよかったと思って頂けるような魅力ある大会にしたいと思っております。最後に、このメッセージをご一読いただき、日本職業・環境アレルギー学会へのご支持とご協力を心よりお願い申し上げます。

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